悲願! BONDS KSC杯 優勝に王手!! |
[なにわ,2002.11.12=上岡虎太郎] 今月10日、KSC TRIAL Tournament 準決勝が東綾瀬野球場で行われた。BONDSクローザーの市川投手が投じた22球目カーギルの太田選手を空振り三振を取った瞬間、BONDSの決勝進出が決定した。 1999年SLBチャンピオンとなって以来、タイトルから遠ざかっていたBONDSにとっては 久しぶりの、ビックタイトルになりそうだ。 2002年のシーズン、BONDSにとって 故障者が多く本当に厳しいシーズンとなる。 1月にチームリーダーである藤田選手が股関節脱臼、6月にはキャプテンの相田選手が左手首腱脱臼・主砲 吉村選手が膝を痛める。他にも小宮山選手・鈴木選手といったベテラン勢が膝を痛めリタイアした。また、先発の3本柱の一人 小林投手が、右肩痛を訴え2度にも渡り登録を抹消された。 それでもここまで勝ち上がってこれた原動力として、今季38試合出場しチームを引っ張って行った堤選手、ここまで22試合登板の村上投手、今季成長著しい青木・伊東選手、マルチプレーヤーとして大活躍の橋本選手・新規入団選手の永井・市川選手の活躍も忘れられない。 これまで、リーグ戦・練習試合を主として活動してきたBONDSにとってはトーナメント戦は鬼門だった。 2000年に自信を持って出場した港区軟式野球連盟主催による秋季大会では、 1回戦でコールド負けと記録的な大敗を喫し、以来 トーナメント戦から遠ざかっていた。 しかし そんな忌まわしい呪縛からようやく開放される刻がやってきそうだ。
【これまでの試合経過】 初戦のCRIAX戦は、相手と連絡が取れないため不戦勝となる。 2回戦は、序盤リードを許しも、中盤で逆転し3−2とリードし最終回を迎える。ドラマは、そこから始まった。2死から痛恨のエラーで同点に追いつかれるも、初体験の延長特別ルール(1死2・3塁)では、打線が奮起し7−5で辛くも勝利する。 続く3回戦では、伊東選手がファインプレーの連続、打線は破壊力に欠けたもののチャンスでは確実に得点し、投げては小林−堤の完封リレーで試合を締める。 4回戦は、崎原投手が万を持して登板。堤捕手の失踪騒動?もあり序盤はばたつくBONDSだったが、2回の裏 相手チームのミスに乗じて打者13人 大量9得点を奪う。大量援護で気を許したか、崎原投手は7失点。勝利はしたものの、課題が残る試合内容となった。 準決勝では、初回 先頭打者を四球で塁に出すが、続く打者を4−6−3のダブルプレーとして試合の流れをBONDSに引き寄せる。するとその裏、相手チームのバッテリーエラーで2点を先制。しかし、先発の崎原投手が右肩に違和感を訴え1回で緊急降板。スクランブル登板となった小林投手は、4イニングを1安打無四球でクローザー市川投手にバトンタッチ。アンラッキーな1点は失うものの、見事な投球内容で試合を締め括った。打っては、4回に4番の吉村選手がレフト場外へ試合を決定付けるアーチを放った。 【池田監督の談話】 今シーズンの集大成として、全員が野球少年、野球小僧になって戦い必ず優勝します。 【相田主将の談話】 チーム一丸となって戦えているのが良い結果を生んでいます。楽しんでプレーするのは勿論ですが、ここまで来たからには是非優勝し、全員で監督を胴上げしましょう! 【BONDS選手情報】 堤捕手は、10日に行われた 対 カーギル戦で2安打を放ち150本安打まであと1本に迫った。 小宮山選手は、通算100試合出場まであと1試合となった。 |