人口爆発の波紋 際限なく膨張するBONDSの苦悩 |
【東京1997/7/30=W.シャイラー】 31名。現時点(97年7月30日現在)でのBONDSの選手登録者数だ。このところBONDSは大人気だ。ホームページは雑誌にも紹介され(1997/4/29関連記事)、カンウンターはすでに1万を突破している。選手登録者も今月中に、さらに若干名増加すると予想されている。 フロントはうれしい悲鳴を上げているが、新たな問題も起こりつつある。池田勇監督は「采配で一番難しいのは、すべての登録選手に出場の機会を与えることだ」と、選手が多すぎるが故の選手起用の難しさを訴えた。 “建て前”が崩れる日
BONDSフロントはとりあえず、活動日を増やすことでこの“人口爆発”を乗りきる方針だ。8月の日程では、活動日が7・8日にものぼる。草野球団としては異例の過密スケジュールだ。 もっともこれは、恒久的な対策とは言い難く、小手先の感は否めない。他にもチームを二つに分ける、2チーム分割案など様々な提案がなされているが、どれも具体性を欠いている。BONDSウォッチャーの本橋によれば、「チーム内には、原則の見直しを求める声も、一部ではあるが出始めている」という。 人気球団故のぜいたくな悩み。“うれしい悲鳴”とただの“悲鳴”、どちらの悲鳴をあげるべきか。BONDSは難しい選択を迫られている。 |