カンファレンス3連覇に黄色信号! 創立4年目 BONDSを襲う見えないプレッシャー? |
[なにわ,99.6.11=上岡虎太郎] 『近ごろのBONDSの様子が少しおかしいのでは・・・』とファンの間でそんな言葉をよく耳にする。6月10日現在 4勝2敗1分 勝点16とパシフィック・ディビジョン 堂々1位。成績だけを見れば文句なく、99年のシーズンもBONDSがカンファレンス優勝に一番近い位置にいるはずだ。 イースタン・カンファレンス
なぜ、ファンの間でそんな言葉をよく耳にするのだろうか? BONDS私設応援団 東京支部長の中川氏は、資料を手に取り『勝つには勝っているが内容が良くない』と声を荒立てながら語った。
得失差【−5】 これが全ての回答である まず 主砲 堤選手を中心とした打線が、今シーズンに至っては影を潜めている。タイムリー欠乏症をはじめ、淡白な攻撃が続き 三者凡退の山を築いているのだ。先日行われた 対 Blue Thunders 1回戦では、初回に2得点したものの、2回以降は相手ピッチャーに1安打と完璧に抑えられ決定力不足を表面化してしまう。 また、投手陣の調子も今一つだ。エースの村上投手は今シーズン2勝を上げているが本調子には程遠く、6/5は登板回避をし投げ込みを中心としたミニキャンプを行なった。小林・渡辺両投手については、年齢的な衰え(30代突入)を隠し切れず本来の球の切れ・粘りのピッチングが出来ず、 今後の起用方法について池田監督を悩ませる材料の一つとしている。また 昨シーズンに中継ぎで大活躍した下村投手に至っては、多忙スケジュールのため出場試合数0という結果になっている。 『投打バランスの崩壊』 だが、BONDS不調の原因にはもっと根本的な大きな問題があったのだ。 チームリーダーの不在である。そうあの男 豪腕 小宮山選手が、なんと今年は1試合にしか出場していないのだ。小宮山選手と言えば『監督代行兼ヘッドコーチ兼チアガール編成担当』とBONDSでの複数の肩書きを持ち、グランド内外はおろかストーブリーグも賑せる、BONDSのエイトマンとして有名である。一部マスコミの間では、「世代交代ではないか?」との声もあるが BONDS再建の鍵は、この男の肩にかかっていると言っても過言ではない。 しかし、決して不安材料ばかりではない。チーム最年少の菅沼選手・今期ドラフト1位入団の藤田選手など若手が確実に実力をつけレギュラー取りに日夜 汗を流している。スタミナ不足が心配され1回限定のストッパーという起用だった堤選手は、対 Blue Thunders 1回戦を7回完封(被安打2・奪三振11)とBONDS首脳陣へ先発ローテーション入りへアピールした。また、先日発表されたイースタン・カンファレンス個人打撃成績では、相田選手が堂々首位打者となっている。 まだ 開幕して3ヶ月、シーズンはこれからが正念場だ。3年連続3回目のカンファレンス制覇に向け がんばれBONDS! イースタン・カンファレンス
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